自動車ナンバープレートの数字には意味がある

みなさん街でよく見かける車のナンバープレート。
見たところいくつかの数字列が並んでいますよね。実はこの数字に意味があるのを知っていますか?
ある数字の列は、車両のカテゴリーによって分けられているのです。
この数字を読み解くことができれば、横断歩道の前をシュッと車が走り去る瞬間に、瞬時に車の情報を判別することができるんです。
この記事ではそんな車の区分の判別方法を伝授します。
自動車ナンバープレートの数字には意味がある
一般車のナンバープレートには大きく分けて2つの種類があるのをみなさんご存知だと思います。
まず白いナンバープレートに緑色の数字で書かれているものが普通車のナンバーになります。
そして、黄色いナンバープレートに黒い数字で書かれたものが軽自動車のナンバーですね。
実はこの2種類のナンバープレートだけでなく、その中に記された番号でその車両が普通自動車か軽自動車かを判別する方法があるのです。
今回、注目するのはナンバープレートの赤マルの部分。
【599】を囲むような赤いマルの部分、この部位の番号を「車両分類番号」といいます。
みなさんは、横断歩道などで車が通り過ぎるのを眺めていると、どの車もこの車両分類番号が、実は似通った番号であることに気づいたことがありませんか?
その勘、当たっています。
実は、軽自動車と普通車でこの数字列に決まりがあるのです。
ナンバーの車両分類番号で軽自動車か普通自動車か見分ける方法
はじめに見ていくのは、車両分類番号によって軽自動車か普通自動車か見分ける方法を伝授します!
まず軽自動車から見ていきましょう。
軽自動車のナンバープレート
では、まず軽自動車のナンバーにはどのような数字列が並ぶかを見ていきましょう。
軽自動車は、480〜498、580〜598、680〜698、780〜798。
これらの数字列のいずれかの数字であれば、その車両は軽自動車ということになります。

最後の下一桁はアルファベット表記になっているパターンもあるよ!
普通車のナンバープレート
じゃあ、普通車のナンバープレートの分類番号は?というと、カンタンです。
普通車のナンバープレートは、車両分類番号の数字列が、先に述べた軽自動車の数字列以外のものになります。
つまり、軽自動車に該当する数字列でなければ、それは普通車なのです。



480〜498、580〜598、680〜698、780〜798以外の数字列は普通車だね!
車両分類番号は、実は車両のカテゴリーを表していた!
このようにイラストの部分の数字列である車両分類番号でその車両が普通車であるか軽自動車であるかが見分けられました。
勘の良い方は、もうすでにお気づきかもしれませんが、実のところ軽自動車か普通車の見分け方だけでなく、様々な種類の用途に用いられる車両にも、同じように車両分類番号がカテゴリーごとに割り振られているのです!
では、次からはどの番号がどのカテゴリーに該当するかを見ていきましょう!
100番台【普通貨物自動車】
車両分類番号が100〜199では、普通貨物自動車という分類になっています。
普通貨物自動車は、大型の貨物を運送する際に用いられる普通自動車で、運送事業者車両などが大半を占めています。
代表的には大型トラックなどが挙げられます。
200番台【普通乗用自動車(定員11名以上)】
200〜299では、普通乗用自動車の分類となっています。
コチラはどんな車両かというと、定員11名以上が乗用できる普通自動車です。代表的にはマイクロバスや大型バスなどが該当します。
300番台【普通乗用自動車】
300番台では、先と同じ普通乗用自動車ですが、コチラは定員10名以下の普通自動車です。
400番台・600番台【小型貨物自動車】
400番台・600番台はともに貨物用に用いられる小型自動車です。
この車両は以下のように細かく規格が定められています。
項目 | 規格 |
---|---|
全長 | 4.7m以下 |
全幅 | 1.7m以下 |
全高 | 2m以下 |
総排気量 | 660cc〜2000cc以下 |
500番台・700番台【小型乗用自動車】
こちらは乗用に用いられる小型乗用車です。小型貨物自動車と同様の規格が定められています。
項目 | 規格 |
---|---|
全長 | 4.7m以下 |
全幅 | 1.7m以下 |
全高 | 2m以下 |
総排気量 | 660cc〜2000cc以下 |
800番台【特殊用途自動車】
800〜の車両分類番号が振られている車両は特殊用途自動車といいます。
これらは特殊な用途に用いられる普通自動車や小型自動車などが該当します。
代表的にはパトカーや消防車、清掃車、コンクリートミキサー車などが該当します。基本的には形状が特殊な自動車はこちらに分類されます。
900番台【大型特殊自動車】
900番台の車両は800番台の特殊用途自動車の大型版です。特殊な構造を持った大型車です。
代表的には大型のトラクターや大型フォークリフトです。
000番台【大型特殊自動車のうち建設機械に該当するもの】
まさかの000番台も存在します。こちらは大型特殊自動車で建設機械抵当法施工令別表1に規定されている車両です。
代表的にはブルドーザーやロードローラーになります。